本記事では、「仕事がきつい」「給料が安い」「仕事が合わない」と感じて仕事をやめたい高卒の人へ向けて
高卒で仕事を辞めたい人の進路の選択肢 ・高卒で仕事を辞めたい人が取るべき行動について解説します。


こんな人に向けて書いています。
最終学歴「高卒」からの転職活動は厳しいのが現実です。
高卒の就職率は90%を超えていますが、実に4割の人が3年以内にやめています。
厳しい現実が待っている高卒の人はどうすればいいのか?
そこで、この記事では、
- 高卒の人が仕事をやめる理由
- 高卒で仕事を辞めたい人の進路の選択肢
- 高卒で仕事を辞めたい人が取るべき行動
についてまとめてみました。
仕事が合わなくて、きつくて、耐えられないからやめたい。けど、高卒だから仕事をやめたらやっていけるか不安。
そんな人は、ぜひチェックしてみてください。
高卒の人が仕事をやめる主な理由

まずは高卒の人が仕事をやめる主な理由をご紹介します。
高卒から就職して3年以内に仕事を辞める人は、厚生労働省の(新規学卒就職者の離職状況)によると
- 高卒者:40.8%
- 大卒:32.2%
と大卒の人と比べてかなり高い割合となっています。
就職活動で何社も応募する大卒生と違って高卒生は、
- 1社から内定をもらったら就職活動終了
- 高校によって会社のジャンルも決まってくることで選択肢がない
などなど、キャリアに対して深く考える機会もなく就職するので、会社が合わないですぐに退職するのも無理はありません。
こういった高卒者の就職事情を考えてみれば、高卒者の離職率が高いのも当然かもしれません。
- 労働環境が悪い
- 仕事が合わない
けれど我慢して続けるよりも、若いうちに決断して新たな道を模索するのも一つのやり方です。
在学中には見えなかったものが見えてくるし、どんなキャリアに進みたいかを考えるキッカケにしてみてください。
肉体労働、単純作業メインでしんどい
高卒の人が仕事をやめたい第一の理由として、仕事内容が肉体労働・単純作業メインでしんどいからです。
労働政策研究・研修機構(JILPT)の資料に高卒の退職理由のデータがあります。
その中の退職理由1位が仕事が自分に合わないです。
- 毎日同じ作業の繰り返し
- 現場仕事が多い
- 頭を使わない単純作業ばかり
- 夜勤も多く休みが不定休
などなど。
こういった肉体労働や単純作業の仕事は、誰でもできる反面、どれだけ仕事が大変で長時間働いたとしても、スキルが身についたり経歴が評価されるわけではなく給料も上がりにくいです。
高卒で就職できる仕事のすべてが当てはまるわけではないですが、大卒と比べると比率は高いですし、地方に行くと更に高くなります。
低賃金の労働が多い
労働政策研究・研修機構(JILPT)の高卒の退職理由のデータによると賃金の条件が良くなかったが2番目の理由になっています。
高校生から社会人になった時、はじめは右も左も分からず仕事を覚えることで一生懸命で得た給料に対して不満を抱える暇も感覚もないはずです。

しかし、年月が経ち
- 入社時とほとんど変わらない給料
- 社会人1年目の大卒の友達の方が給料が多い
という事実を目の当たりにすると
- 働きに対して自分の給料は安くないか?
- どうして給料が上がっていかないんだ?
とお金について考えるようになります。
学歴社会の日本では、高卒は大卒と比べてもらえる給料が安く設定されています。
それは生涯賃金にも表れています。
- 高卒:2億1千万
- 大卒・院卒:2億7千万
例え同じ場所で同じ業務をしていても、大卒よりも仕事ができていても、学歴の違いだけで賃金に差があります。
どれだけ頑張っても安い賃金のままなら、ばかばかしくなるものですよね。
やはりもっとお金を稼ぎたいと思うはず。そうして、仕事をやめたいという気持ちが沸き上がってくるわけです。
会社に将来性がない
ここで働き続けても
- 給料が上がる見込みがない
- 単純労働ばかりでスキルが身につかない
- 残業代もまともにつかないし、福利厚生もない
そんな会社で働き続けていれば
- この会社に将来性がない
- この会社で働く意味が感じられない
と感じるのは当然のことです。
高卒で就職する人は、高校から企業の紹介を受けるため
- 自己分析なし
- 企業研究なし
- 企業の選択肢なし
でテーブルに出されたカードの中から決めることがほとんどです。
そして、いざ入社してみると
- 低賃金
- 肉体労働、単純作業メイン
となれば、「ここで働き続けても何の得もない」と感じてやめていく高卒の人が多くなるわけです。
-
-
【高卒だから人生終わり?】高卒と大卒で何が違う?高卒から人生逆転する方法!
続きを見る
高卒の人が仕事をやめる時の注意点

「やめようと決意したら、もう会社に行く意味がわからなくなった・・」
そう感じてしまうとすぐにでも退職届を出したい気持ちでいっぱいですよね。
でも、その前に1つ注意点があります。
次に進む明確なビジョンは決まっていますか?
すぐにでもやめたい気持ちが分かりますが、少しの差で可能性を狭めてしまったらできたこともできなくなります。
明確なビジョンとは
- 年収はどれぐらい欲しいか?
- どんな仕事がしたいか?
- 人生で何をやりたいか?
というおそらく高校生の就職活動中に考えなかったことです。

その経験を通して、
- 自分はいくら年収があれば満足できるか?
- 人生で何を優先したいか?
を明確にしておくことで、次の1歩目から進む道が変わりますよね。
これからは、年を取っていくごとに可能性が減っていき、できたこともできなくなります。
高卒のあなたが何も考えずに次の職場に転職しようとしても、現実は厳しく同じような職場か、今以下の職場がほとんどでしょう。
学歴社会である日本の現実ですから、どうしようもないのです。
しかし、明確なビジョンを持つことで次に進むべき道がわかります。
これからのビジョンを持てたあなたが進むべき進路の選択肢をお伝えします。
高卒で仕事をやめたい人の進路の選択肢

明確なビジョンを持っていれば、次の進路の選択肢もはっきり分かってきます。
高卒で仕事をやめたいあなたの進路の選択肢は、
- 転職活動をする
- 大学に進学する
- 副業をする
上記の3つがあります。
くわしく解説していきます。
転職活動をする
1つ目は転職活動をすること。
高校生のころの就職活動では、
- 自己分析なし
- 企業研究なし
- 企業の選択肢なし
という、出されたカードの中で決めていたと思います。
それが、入社前と今のギャップに苦しむ原因の一つだと言えます。
これから新たな環境に進みたいあなたが取れる選択肢の一つが転職活動。

- 今の会社が苦痛で耐えられない・・
- もうこれ以上この職場で働けない・・
って人は、もちろん今すぐやめるのも一つの選択肢です。

-
-
仕事が苦痛でしかないあなたが大切なモノを失う前にやるべき2つの解決策
続きを見る
ではなぜ、転職活動が重要なのか?それは転職活動を通して
- 自分の市場価値が分かる
- どんなスキルがあれば有利になるか分かる
- どんな経験をすれば評価されるか分かる
この3つが明確になるからです。
大切なことは、現状を受け止めること。
しかし、すべて間に受けて絶望してもしょうがないので、

- この資格を取ればレベルが上がるな
- こんな経験をすればレベルが上がるぞ
- この会社なら今のレベルでも転職できそうだ
といったことが分かってきます。
ここまで分かってきたら
- 今のまま転職できるかも
- 資格の勉強をする
- 思い切って大学に行ってみようか
などの次の道が明確になるはずです。
-
-
【断言しよう】転職活動は普通の時代だ。【転職する気がないとか関係なし】
続きを見る
大学に進学する
2つ目は大学に進学することです。
日本では社会人が大学に入学して学び直しをすることに対して一般的ではないですが、実は海外では珍しくありません。

仕事をやめても高卒のままなら結局は同じ思いをする可能性が高く。
特に、自分の中に学歴コンプレックスがあるのであれば尚更、転職活動中も転職後もコンプレックスを抱えて生きていくことになります。
社会人として働くことで気づいた
- 学歴の必要性や
- やりたい仕事に必要な知識
が大学で学べるなら思い切って大学に進学するのも素晴らしい手段です。
学歴社会である日本では、生涯賃金も学歴によって差があります。
- 高卒:2億1千万
- 大卒・院卒:2億7千万
大学の学費が、国立大学で約243万円、私立大学で約398万円と考えると、生涯賃金に対する投資効果は抜群です。
大学や専門学校では、日中仕事をしている人向けに夜間部を設けているところもありますし、通信教育で授業を受けられるところもありますから、働きながら学歴を得ることも可能です。
学歴や資格は武器ですから、あるに越したことはありません。
初期投資である高額な学費をどうするかが問題ですが、
- 学歴コンプレックスから解放される
- 転職するときの選択肢が広がる
などメリットは大きいですよ。
本業を続けながら副業を始める
- 大学に進学するのはできそうにない・・
- 転職しても今の職場より環境が悪くなったら嫌だな・・
こんな人は本業を続けながら副業を始めましょう。
企業の平均寿命が年々短くなっている今、大企業の社員になっても給料一本だけの収入源ではリスクが高いです。

つまり資産を分散して投資をしろってこと。
副業で稼ぐことができれば新たな収入源となり、より安定した生活を過ごせます。

高卒で年収300万円だとしても、毎月5〜10万円稼ぐだけで年収400万円になります。
これだけで、生活がガラッと変わりますよね。
現代は恵まれています。インターネットの普及でほぼ無料で誰でも副業を始められるからです。
おすすめの副業としては、
- ブログ運用
- YOUTUBE動画配信
- せどり
- クラウドソーシング
などがあげられます。
これらはパソコン1台で稼ぐことができ初期投資がかからないので、低リスクで5万円〜10万円を稼ぐことができます。

-
-
【高学歴=金持ちは勘違い!】高卒でも金持ちになれる実現性の高い方法
続きを見る
仕事をやめたいなら早く辞めた方が良い理由

仕事をやめたいなら1歳でも若い方が
- 転職するにも
- 副業をするにも
- 大学に進学するにも
すべてにおいて有利です。
- 単純労働ばかりで
- 将来性がない仕事を
ずるずると続けていてもあなたの市場価値は上がりません。

もちろん3年働いた方が得られるものが多いなら続けるべきです。
今の仕事を3年続けることで
- 仕事での実績や経験
- 価値あるスキル
など多くの物を得られるなら続けるメリットが多いわけです。
しかし、3年続けることで
- 第二新卒枠での再チャレンジ
- 3年間という貴重な時間
を失うことになります。
なにも考えずにとりあえず3年続けるというのは、ただ思考停止しているだけ。

3年続けることで
- 何を得られるか
- 何を失ってしまうか
を天秤にかけてしっかり考えるべきです。
時間は貴重。周りの「とりあえず3年間続けてみろ」というクソ発言に惑わされず決断、行動しましょう。
高卒で仕事をやめたい人が取るべき行動

苦痛で耐えがたい仕事をずっと続けると、心も体も壊れてしまいます。
すべてが壊れてしまう前にやめる選択をすることは次に進むために大切なこと。

ただ、やめた後の行動がこれからの人生に大きく影響するのは確かです。
高卒で仕事をやめたいあなたが取るべき行動をお伝えします。
- 転職活動をする
- 勉強をする
- 本を読む
転職活動をする
まずは転職活動を始めましょう。
転職活動を始めると
- 転職市場の動向がわかるし
- どんなスキルや資格が人気なのかわかるし
- 景気の良い・悪いという経済の肌感覚も身に付くので
転職しないを選んだとしても、非常にメリットがあります。
また、転職活動を通して
- 自分が何をやりたいのか
- どんな仕事が向いているのか
自分自身を理解することが重要です。

まだ社会経験もない学生が、就活で最適な職業選択ができるわけもなく
仕事のことはよく分からないまま選んだ人がほとんどではないでしょうか?
自分で最適な職業選択をするためには、ある程度の社会経験を詰んだ今の方が適職に出会える可能性が高いのです。
-
-
転職活動は楽しいこと!?きついと感じるあなたが楽しく内定をつかむ5つのコツとは?
続きを見る
勉強をする
2つ目は、勉強をすることです。
勉強といっても
- とりあえず英語の勉強
- 使うか分からない資格の勉強
などは、大半が無駄な時間で終わってしまうのでおすすめできません。
ここで言う勉強とは、市場価値を高める勉強です。
転職活動を通して分かった
- 必要なスキル
- 必要な資格
- 必要な知識
を学ぶこと。
転職活動をしてみて分かった、あなたに足りない部分を勉強で補っていけば、未来のあなたの市場価値はどんどん上がっていくと思いませんか?
今のあなたに足りない部分があったとしても、勉強で埋めていけば何度でもやり直せます。
読書をする
3つ目は読書をすることです。
「1冊の本で人生が変わる」
こんな言葉を聞いたことありますよね。
読書をすることで
- 世界が広がり
- 思考力が身に付く
しかも、1冊1500円ほどで本が買えます。


僕が読書をおすすめする理由は次の3つです。
- 先人達が人生をかけて手に入れた知見や経験をインプットできる。
- 圧倒的な情報量を体系立てて学べる
- 情報の信頼性が高い
また、年収が高い人ほど本を読んでいるという事実があります。
読書をすると収入が上がる理由は、
- 成功する考え方が身につく
- ビジネスに必要な知識が手に入る
- モチベーションがあがる
- 多方面の見方が身につく
などなど読書で得られる知見は、仕事だけでなく人生において有効活用できるまさに知の財産となってくれます。
まずは1週間に1冊を目標に読書をしていきましょう。
おすすめのビジネス書は、まずは以下の5冊を読んでおくと間違いがありません。
- 本当の自由を手に入れる お金の大学
- バビロンの大富豪「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか
- 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
- 完訳 7つの習慣 人格主義の回復
- エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
まとめ
社会経験ゼロの高校生の時に
- 自己分析なし
- 企業研究なし
- 企業の選択肢なし
で選んだ会社。

そもそも、1社目から適職に出会える人はほとんどいないはず。
だから「やっぱりこの会社は自分には合わない」と感じるのはよくあること。
本当に大切なのは次の行動です。
我慢してズルズル働くよりもスパッとやめた方が次の選択肢を取りやすい。
年齢が高くなるにつれてどんどん選択肢が消えていくからです。
- 転職するにしても
- 大学に進学するにしても
- 副業を始めるにしても
何を始めても1歳でも若い方が、1日でも早い方が有利です。
若くていくらでもやり直せる今こそチャンス。
